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2011/11/1

Web担当者のためのクラウド講座(5)

GMOクラウド株式会社の芦田です。さて、「Web担当者のためのクラウド講座」の最終回です。
前回は、リソース型クラウド「GMOクラウド Public」が持つ強みを紹介いたしました。今回は、「GMOクラウド Public」を利用して実際にWebサイトを構築したい場合、何をどのような手順で準備したらいいのか、その概略を解説します。
「GMOクラウド Public」を利用する上で欠かせない管理ツールである「クラウドコンソール」上での実際の操作手順については過去の記事(「3分で仮想サーバーを立ち上げる!【前編】/【後編】」、「5クリックで仮想サーバーに初アクセス(クラウドコンソール編)」、「【実証】3分で出来上がった仮想サーバーの中身は?」など)を参照してください。

1 ハードウェアの構成を決める

まず、Webサイトを公開するためのサーバーの構成を決める必要があります。基本的な考え方は従来から物理サーバーでやってきたものとそれほど変わりません。考えるのは何台のサーバーマシンで構成するのか、ネットワーク構成はどうするか、セキュリティ対策はどうするか、OSやミドルウェアは何を選択するか、ソフトウェアは何が必要か、などといった項目です。ただし、今回はサーバーマシンが物理サーバーではなく仮想サーバーになります。
まずネットワークの構成を考えましょう。「GMOクラウド Public」の特徴は、仮想サーバーを何台作成しても、割り当てられたリソース内であれば追加料金はかからないということです。したがって、複数台のサーバー構成になったとしても、料金を気にする必要はありません。また、基本プランの中にファイアウォールやロードバランサーなどの機能が含まれているため、これらも追加料金なしで利用することができます。一般的な物理環境のネットワーク構成であれば、基本プランの範囲でも充分に構築可能です。
次に、それぞれの仮想サーバーに割り当てるリソースを決めます。指定できるリソースはCPUコア数、メモリ容量、ディスク容量、そしてネットワークの回線帯域などです。これらは後からでも自由に変えることができるので、最低限の要件を満たしていれば細かく決めておく必要はありません。ただし、 安定性を高めるためにオートスケールアップやオートスケールアウトのオプションを付けておくのがいいでしょう。
ネットワーク構成と仮想サーバーのリソースが決まれば、自ずと選択すべき料金プランも決まってくると思います。スケールアップ/アウトのことを考えてリソースに余裕をもたせておくか、それとも必要リソースを満たすだけのプランにしておいて一時的にオーバーした場合は従量課金で補うか、それは提供するサービスの動向によって選ぶのがいいでしょう。料金プランも必要に応じて変えることができるので安心です。

2 システム・テンプレートを選ぶ

続いてソフトウェアの構成を考えましょう。基本的なソフトウェア構成は物理サーバーの場合と同じように考えればいいわけですが、システム・テンプレートのことだけは頭に入れておく必要があります。
「GMOクラウド Public」では次の4種類のOSがシステム・テンプレートとして用意されています(2011年9月27日現在)。テンプレートにないOSは利用できないので、OSに関しては完全に自由というわけにはいきません。

  • CentOS 5.5 x86
  • CentOS 5.5 x64
  • Windows Server 2008 Standard Edition R2 JP x64
  • Windows Server 2008EnterpriseEdition R2 JP x64

サーバー管理ツールは、CentOS向けにはPLESKまたはHDE Controllerがプリインストールされたテンプレートが用意されています。これらのサーバー管理ツールを使えば、各種の設定やサービスのオン/オ フ、アプリケーションのインストールなどをGUI操作で行うことができます。
Webサーバーやデータベースなどのアプリケーションは必要なものを自分でインストールすることになりますが、最も標準的であるLAMPP構成 (Linux + Apache + MySQL + PHP + phpMyAdmin)であれば、環境設定済みのテンプレートが用意されています。 システム・テンプレートについては、今後も必要に応じて種類を増やしていく予定です(お楽しみに!)。システム・テンプレートをうまく活用できるようなソフトウェア構成にすることで、環境設定の手間を大幅に減らすことができるかもしれません。

3 仮想サーバーを設定する

ハードウェアとソフトウェアの構成が決まったら、それにしたがって仮想サーバーを作成します。仮想サーバーの作成手順は「3分で仮想サーバーを立ち上げる!【前編】/【後編】」を参照してください。
PLESKなどのサーバー管理ツール使わない場合、OSの設定の変更やアプリケーションのインストールはSSHコンソールで行う必要があります。毎回SSHで接続してコマンドラインで作業するのが面倒という人は、PLESKやHDE Controllerの他に、Wibminなどの無料の管理ツールをインストールして使う手段もあります。
自前でソフトウェアをインストールしたい場合には、それぞれのOSに付属するパッケージ管理ツールを使います。CentOSで使われる標準的 なパッケージ管理システムはyumです。GMOクラウド Publicのテンプレートには設定済みの状態で用意されているので、仮想サーバーを作成したらそのまま使うことができます。ただし、最初に「yum update」コマンドでパッケージを最新のものにアップデートしておいた方がいいでしょう。
後はyumや、必要に応じてRPMを使うことで、一般的なアプリケーションはすべてインストールできると思います。Webサイト用として必須なのはWebサーバーソフト、データベースソフト、各種プログラミング言語用の実行環境、セキュリティ関連ツール、アクセス解析ツールなどでしょうか。その他にもCMSやWebサイト構築ツール、ショッピングサイトであればEコマースソフトなどがあれば、サイトの構築が格段に楽になります。
ここまで読んですでに気づいた方も多いかと思いますが、Webサーバーをクラウド上に構築する場合でも、やることは物理サーバーとそれほど変わりません。「GMOクラウド Public」のようなIaaS型のクラウドは自由度が高いので、物理サーバーの環境をほぼそのまま再現することができるからです。
次回からは、Webサー ビスを運営していくための「GMOクラウド Public」の活用方法や、オープンソースのアプリケーションなどを利用したWebサイトの構築方法などを紹介していく予定です。


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