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2011/11/15

【実証】メールサーバーの構築AtoZ (第3章)

GMOクラウド株式会社の芦田です。いよいよ連載3回目、「メールサーバーの構築AtoZ (第3章)」の登場です。第1章、第2章では、送信メールサーバーとしてPostfixを導入する手順を取り上げたので、今回は受信メールサーバーを導入する手順を紹介します。

(1) 受信メールサーバーのインストール

受信メールサーバーとしては「Dovecot」を利用します。DovecotはPOP3とIMAPの両方のプロトコルに対応したメール配送エージェント・ソフトウェアです。安全性性が高く、動作が高速であることから、高い人気を集めています。

1.1 Dovecot のインストール

Dobecotはyumを使って次のコマンドでインストールすることができます。
# yum -y install dovecot
プロンプト1.1.1

1.2 Dovecot の設定

Dovecotの設定ファイルは「/etc/dovecot.conf」です。デフォルトの設定から、今回は次の2箇所を書き換えます。
リスト1.2.1
protocols = imap imaps pop3 pop3s
mail_location = maildir:~/Maildir
protocolsにはメールの配送に使用するプロトコルを設定します。今回はPOP3とIMAPの両方に対応させたいので、 imap/imaps/pop3/pop3sの4つのプロトコルを記述しておきます。mail_locationにはメールボックスの場所と形式を指定します。今回はPostfixの設定時にMaildir形式を指定してあり、各ユーザーのホームディレクトリに設置してあるので、 「maildir:~/Maildir」と記述します。

1.3 Dovecot の起動

以上で設定は完了です。次のコマンドで、Dovecotの起動と、自動起動の設定を行います。
# /etc/rc.d/init.d/dovecot start
# /sbin/chkconfig dovecot on
プロンプト1.3.1

(2) ファイアウォールの設定

メールサーバーの構築が完了したので、仮想サーバーにファイアウォールを設定し、外部から余分な通信が行えないようにしておきましょう。メールサーバー以外サービスを立ち上げていないのであれば、SSH用の22番ポート、SMTP用の25番ポート、POP3用の110番ポート、IMAP用 の143番ポートへのアクセスのみを「ACCEPT」にして、他は「DROP」にしておきましょう。クラウドコンソールでの設定例は図2.1のようになります。

(3) メールクライアントソフトの設定

今回はSMTP-Auth認証を利用しない場合には外部のメールアドレス宛のメールを転送しないようにしたので、メールクライアントソフト側では、POP/IMAPと同じようにSMTPでもパスワード認証を使うように設定しておく必要があります。暗号化の仕組みは導入していないので、平文のパスワード認証を使うことになります。例として、Mozilla Thunderbirdにおける設定例を図3.1、図3.2、図3.3に載せておきます。サーバー名には自前のホスト名/ドメイン名か、またはIPアドレスを指定してください。

構築作業も、いよいよ大詰め!次回は、最終章です。続いて、Postfixに届いたメールに対して、自動でウィルスチェックおよびスパムチェックを行えるようにしてみます。


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