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2011/11/29

【実証】ユーザーテンプレートを使いこなす(前編)

GMOクラウド株式会社の芦田です。今回は、GMOクラウド Publicで仮想サーバーを立ち上げる際に活用できる「ユーザーテンプレート」の機能について取り上げます。サーバー管理者にとって、とても便利な機能ですので注目です!

1 ユーザーテンプレートとは

GMOクラウド Publicでは、OSや各種アプリケーションが設定済みの状態になった「テンプレート」を元にして仮想サーバーを構築します。通常使うのはGMOクラウド Publicにあらかじめ用意された「システムテンプレート」と呼ばれる種類のテンプレートです。サーバー管理ツールやLAMPP環境などといった、一般的なサーバー環境が構築済みのテンプレートを利用できます。
それに対して、ユーザーが自分で構築した環境からテンプレートを構築し、それを仮想サーバーの作成に利用することもできます。これが「ユーザーテンプレート」です。ユーザーテンプレートを利用すれば、一度構築した仮想サーバーと同じ環境を、新しく作る別の仮想サーバーに適用することができます。
例えばユーザーが独自に様々なアプリケーションをインストールして仮想サーバー「KUMOLABO」を構築し、それを元にしてユーザーテンプレート「kumolabo-template」を作成したとします。そして仮想サーバー「UMILABO」を作成するときに、使用するテンプレートとして「kumolabo-template」を選択したとしましょう。すると「UMILABO」は最初から「KUMOLABO」と全く同じ環境を持った仮想サーバーになるということです。

2 ユーザーテンプレートはこんなときにうれしい

それでは、ユーザーテンプレートがどんなケースで活用できるのか、その代表例を考えてみましょう。

2.1 同じ構成で複数の仮想サーバーを立ち上げたいとき

まずもっとも多いケースとしては、同じ環境の仮想サーバーを複数台分作成したい場合というのが挙げられると思います。例えばロードバランサーを使ってクラスタ構成にして負荷分散を行うようなケースです。この場合は、まず1台分の仮想サーバーの環境を構築したら、そこからユーザーテンプレートを作成し、あとはそのユーザーテンプレートを元にして残りの仮想サーバーを作成すればいいわけです

2.2 ある時点の仮想サーバーの状態を残しておきたいとき

運用中の仮想サーバーの、ある時点での状態を残しておいて、後から他の仮想サーバーの構築などに使いたい場合にも、ユーザーテンプレートが役に立ちます。バックアップとの違いは、バックアップは運用中の仮想サーバーを元の(バックアップを録った時点の)状態に戻すことが目的なのに対して、 テンプレートは他の仮想サーバーの構築に利用するために用いるのが目的だということです。ただし、GMOクラウド Publicの場合はバックアップを元にしてユーザーテンプレートを作成するので、バックアップさえ残しておけばテンプレート化は後からでも行えます。運用中のサイトを2つに分割したい場合などには、この方法で環境の再構築の手間を最小限に抑えることができるでしょう。

2.3 使っていないサーバーの分のリソースを無駄にしたくないとき

一時的に運用を停止している仮想サーバーがある場合、その仮想サーバーに割り当てたリソースは使われないまま無駄になってしまいます。例えば図2.3.1のケースでは使用リソースがプランの無料分の上限に達していて、運用に余裕がありません。上限をオーバーしても従量課金でリソースを追加することは可能ですが、もし停止している仮想サーバーCの分のリソースが有効活用できれば、追加料金をかける必要がなくなります。
このような場合には仮想サーバーCの状態をユーザーテンプレートとして残した上で、Cのリソースを解放してあげれば、残りのリソースに余裕が生まれます。後からCが必要になったときは、残しておいたユーザーテンプレートを使って新たに仮想サーバーを作成すれば、環境を作り直す手間を省くことができます。

次回は、実際にGMOクラウド Publicのクラウドコンソールを使ってユーザーテンプレートを作成および使用する方法を解説します。また、便利なユーザーテンプレートですが、使用する際にはいくつか注意点もあります。その辺りの話も取り上げる予定です。


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