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2012/2/17

【実証】EC-CUBEでWebサイトを立ち上げる(後編)

GMOクラウド株式会社 芦田です。前回は、EC-CUBEを利用してWebサイト(ショッピングサイト)を立ち上げるにあたって、Webサーバー用とデータベースサーバー用の2つの仮想サーバーの作成を行いました。今回は、これらの 仮想サーバーに実際にEC-CUBEをインストールする方法を解説します。サンプルでは、Webサーバーのホスト名は「kumolabo-test」、 データベースサーバーのホスト名は「kumolabp-mysql」としてあります。少し読み応えのある量ですが、最後までお付き合いください。

1 MySQLのインストール

まず、kumolabo-mysqlの方にMySQLサーバーをインストールしましょう。作業はクラウドコンソールのSSHコンソールか、任意のSSHクライアントソフトを使って、SSH経由でサーバーにログインして行います。ただし、kumolabo-mysqlは外部には公開されていない サーバーなので、SSHクライアントを使う場合には一度kumolabo-testにログインした上で、そこからさらにsshコマンドで接続する必要があります。
CentOSの場合、MySQLサーバーはyumを使ってインストールすることができます。パッケージ名は「mysql-server」です。 [root@kumolabo-mysql ~]# yum -y install mysql-server

プロンプト1.1

インストールできたら、設定ファイルの「/etc/my,cnf」を編集します。今回はデフォルトの文字コードをUTF-8にしておきたいので、次のように[mysqld]のセクションに文字コードの設定を追加してください。

リスト1.2

[mysqld] datadir=/var/lib/mysql socket=/var/lib/mysql/mysql.sock user=mysql old_passwords=1 default-character-set = utf8 #<ーこの2行を追加 character-set-server = utf8 できたら、デーモンとなるmysqldを起動しましょう。ついでにOSの起動時に自動的にmysqldが立ち上がるようにchkconfigの設定も変えておきます。 [root@kumolabo-mysql ~]# /etc/rc.d/init.d/mysqld start [root@kumolabo-mysql ~]# /sbin/chkconfig mysqld on

プロンプト1.3

続いてrootユーザのパスワードをはじめとする、MySQLの初期設定を行います。MySQLサーバーには初期設定のためのmysql_secure_installationというコマンドが用意されているので、これを実行してください。
[root@kumolabo-mysql ~]# mysql_secure_installation

プロンプト1.4

いくつかの設定項目の入力を求められます。各設定項目は表1.5のような内容のものです。特に重要なのはrootユーザのパスワードなので、これだけはしっかり設定しておきましょう(この例では「rootpass」としています)。

質問意味入力例
Enter current password for root 現在のrootパスワード (まだ設定していないので)そのまま[Enter]
Set root password? rootパスワードを設定するか否か Y
New password: 新しいrootパスワード rootpass
Re-enter new password パスワード確認 rootpass
Remove anonymous users? 匿名ユーザを削除するか否か Y
Disallow root login remotely? リモートからのrootでのログインを許可するか否か n
Remove test database and access to it? 初期設定で用意されているテスト用データベースを削除するか否か Y
Reload privilege tables now? ユーザおよびパスワード情報をリロードするか否か Y

2 EC-CUBE用のデータベースの作成

MySQLサーバーには、EC-CUBE用のデータベースを用意する必要があります。データベース名は何でもいいのですが、ここでは 「ECCube」としておきます。まずrootユーザでMySQLにログインした上で、create databaseコマンドを使ってデータベースを作成します。
[root@kumolabo-mysql ~]# mysql -u root -p <ーパスワード入力
mysql> create database ECCube;
Query OK, 1 row affected (0.00 sec)

プロンプト2.1

ログイン状態のまま、続けてECCubeを利用するためのユーザとパスワードを設定してしまいましょう。次のコマンドで、ECCubeデータベースにアクセスするためのユーザとパスワードを設定できます。今回はローカルからのアクセスの他に、kumolabo-testからのアクセスについても許可を与えておく必要があります。アクセス権限は「all」としているので、全ての操作を行うことができます。最後にexitコマンドでログアウト しましょう。
mysql> use mysql;
mysql> grant all on ECCube.* to 【ユーザ名】@【kumolabo-testのIPアドレス】 identified by ‘【パスワード】’;
Query OK, 0 rows affected (0.00 sec)
mysql> grant all on ECCube.* to 【ユーザ名】@localhost identified by ‘【パスワード】’;
Query OK, 0 rows affected (0.00 sec)
mysql> exit;

プロンプト2.2

設定が完了したら接続のチェックを行います。kumolabo-mysqlでは次のようにしてECCubeにアクセスしてみてください。
[root@kumolabo-mysql ~]# mysql -u 【ユーザ名】 -p
Enter password: <ーパスワード入力

プロンプト2.3

kumolabo-testからの接続もチェックしておく必要があります。kumolabo-testからは次のコマンドでアクセスします。
[root@kumolabo-test ~]# mysql -h 【kumolabo-mysqlのIPアドレス】 -u 【ユーザ名】 -p
Enter password: <ーパスワード入力

プロンプト2.4

ログインができたら設定完了です。

3 EC-CUBEのインストール

続いてkumolabo-testにEC-CUBEをインストールしましょう。EC-CUBEの最新版はこのサイトよりダウンロードできます。本稿執筆時点での最新版はバージョン2.11.4でした。wgetコマンドを使えば、SSHコンソールからサーバーへ直接ダウンロードできます。
[root@kumolabo-test ~]# wget http://downloads.ec-cube.net/src/eccube-2.11.4.tar.gz

プロンプト3.1

ダウンロードしたら、ファイルを解凍します。tarコマンドで解凍する場合、パーミッションの設定を維持するために必ずpオプションを付けるようにしましょう。
[root@kumolabo-test ~]# tar xzvfp eccube-2.11.4.tar.gz

プロンプト3.2

解凍できたら、中にあるhtmlディレクトリとdataディレクトリを、ディレクトリごとWeb経由でアクセスできる場所に配置してください。今回は/var/www/html/eccubeというディレクトリを作り、その中に配置することにします。配置したら、ディレクトリのオーナーを Webコンテンツ管理用のアカウント(この例ではapache)に変更しておきます。
[root@kumolabo-test ~]# cd eccube-2.11.4
[root@kumolabo-test eccube-2.11.4]# mkdir /var/www/html/eccube
[root@kumolabo-test eccube-2.11.4]# cp -r html /var/www/html/eccube/
[root@kumolabo-test eccube-2.11.4]# cp -r data /var/www/html/eccube/
[root@kumolabo-test eccube-2.11.4]# cd /var/www/html/
[root@kumolabo-test html]# chown -R apache. eccube

プロンプト3.3

また、筆者の場合はWebブラウザからアクセスする際のパスを短くしたいので、/var/www/html/eccube/htmlに対する シンボリックリンクを/var/www/htmlディレクトリに作成しました。リンク名は「shop」にしてあります。これで、「http: //kumolabo-test.ドメイン名/shop/」というURLで、/var/www/html/eccube/htmlのコンテンツにアクセス できることになります。
[root@kumolabo-test html]# ln -s /var/www/html/eccube/html /var/www/html/shop
[root@kumolabo-test html]# chown apache. /var/www/html/shop

プロンプト3.4

ここまでできたら、あとはEC-CUBEに付属のインストーラを利用してWebブラウザ経由で設定することができます。

4 EC-CUBEインストーラによる設定

Webブラウザから「http://kumolabo-test.ドメイン名/shop/」にアクセスしてみてください。ドメインを登録して いない場合には、「kumolabo-test.ドメイン名」の代わりにkumolabo-testのグローバルIPアドレスでもアクセスできます。ここ はらはインストーラの指示に従って設定を進めます。

[次へ進む]をクリックします。

アクセス権限のチェックが行われます。問題がなければ[次へ進む]をクリックします。

必要なファイルがコピーされるので、終了したら[次へ進む]をクリックします。

サイト名などの設定を行います。また、管理者のユーザ名とパスワードもこの画面で設定します。

「Webサーバーの設定」の部分では、このサイトのURLを設定します。入力したら[次へ進む]をクリックします。

データベースにアクセスするための設定を記入します。今回はデータベースの種類が「MySQL」、サーバーはkumolabo-mysqlの IPアドレス、ポートはデフォルトのままなので3306番です。データベース名は「ECCuube」、ユーザ名とパスワードはインストール時に設定したものを記入してください。

初回なので、データベースの初期化を行います。「初期化処理を行わない」のチェックが外れていることを確認して[次へ進む]をクリックしてください。

初期化が完了したら、再度[次へ進む]をクリックします。

図4.9 EC-CUBEの開発元に対して情報を提供するかどうかの選択ですが、これは「いいえ」にしておいても問題ありません。

以上で設定は完了です。[管理画面にログインする]をクリックすると、ログイン画面に移動します。

ログインする前に、必ずkumolabo-testからEC-CUBEのインストールに使われたディレクトリ(/www/html/eccube/html/install)を削除してください。
[root@kumolabo-test html]# rm -rf /var/www/html/eccube/html/install/

プロンプト4.12
管理画面にログインすると、図4.12のようにサイトのデザインや商品情報、ユーザ情報などの管理ができます。

EC-CUBEの管理画面 また、トップページ「http://kumolabo-test.ドメイン名/shop/」にアクセスすれば、デモサイトとして構築されたショッピングサイトを確認することができます。

EC-CUBEによるショッピングサイトのデモ画面 ここまでできたら、デモサイトを元にしてサイトのデザインの変更や商品の登録管理などを行ってみましょう。EC-CUBEに関しては、公式サイトのドキュメントを参考にどうぞ。
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※ 当記事は、掲載時のサービス仕様に基づいています。掲載後、GMOクラウド Publicのサービス仕様変更が発生した場合、掲載内容と異なる点がでてくる可能性がありますのでご注意ください。


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