株式会社ソフトウェア・パートナーさまは、1986年設立当初から「ソフトウェア会社の役割は、システムを構築することではなく、顧客の問題を解決することである」という方針を掲げ、業務系アプリケーション開発やWebアプリケーション開発に取り組まれてきました。最近では超高速開発ツール「Wagby」やiPad/iPhoneやAndroidを中心としたタブレット端末の基盤となる「MicroWebServer」を活用した開発案件にも事業を拡大されています。今回は、株式会社ソフトウェア・パートナー執行役員 営業企画部 部長 天井誠一氏、営業企画部 開発基盤チーム マネージャー 滝澤好道氏に、GMOクラウドを採用した経緯などについてお話を伺いました。
キーワード
クラウド導入による効果
ご利用中のサービス
GMOクラウド Public パックシリーズ/バリューシリーズ/Winシリーズ
業種
業務システム向けアプリ開発
-はじめに、御社の主な事業内容について説明していただけますか。
天井さま 「弊社は1986年設立当初から、お客さまからの要望があればなんでも応えていくというスタンスで、業務に取り組んできました。10年位前までは主にスクラッチ開発が多く、お客さまの要望通りのものを開発していくことが中心でしたが、最近ではお客さまから「すぐに」作って欲しい、という要望も増えてきましたので、Javaの知識がなくてもJavaのエンタープライズなシステムが簡単に組める超高速開発ツール「Wagby」で、3カ月で納品を目指す取り組みを進めています。 」
「また、この2・3年で急速に普及してきたiPad/iPhoneやAndroidを中心としたタブレット端末の基盤として従来のWebシステムの開発言語でシステム構築ができる「MicroWebServer」を活用した開発案件も増えてきております。」
「弊社のメインのお客さまは金融関係でした。しかし事業統合などもあって、お客さまの業種を広げていく必要がありました。そこで超高速開発ツール「Wagby」や「MicroWebServer」を入口として、様々な業種へとお客さまを広げていきました。その稼働環境としてクラウドは最適だったのです。」
株式会社
ソフトウェア・
パートナー
執行役員
営業企画部 部長
天井 誠一さま
株式会社
ソフトウェア・
パートナー
営業企画部
開発基盤チーム
マネージャー
滝澤 好道さま
ーGMOクラウドについては、どのような印象をお持ちでしたか?
滝澤さま 「実は、GMOクラウドを使う前までは、他のクラウドベンダーのサービスを利用していました。しかしサービスやサポートで問題が起きた時に迅速な解決ができないというケースが非常に多かったのです。そこで、良いサービスがないかといろいろ調べてGMOクラウドに切り替えました。 」
「クラウドは、物理サーバーのハウジングなどに比べて、簡単に安価にしかもセットアップまでの時間が短縮できます。これまで初期のイニシャルコストで導入に二の足を踏んでいたお客さまも「これなら」ということで導入に踏み切ってくれるようになりました。 」
天井さま 「そのような動きもあって弊社のサービスメニューに「クラウドサービス」としてGMOクラウドの料金表を作成することにしました。この料金表には弊社の利益は上乗せしておりません。なぜならGMOクラウドとの契約は直接していただこうと考えているからです。弊社ではその環境を整備・保守およびクラウド環境上で稼働するアプリケーションをビジネスフィールドとしているからです。」
滝澤さま 「弊社が開発・サポートしているのは、業務システムのアプリケーションです。業務システムの中にあるデータはお客さま企業の重要な情報資産ですから、クラウドを導入する当初は、大事なデータを外に預けるということに抵抗感があるお客さまが非常に多かったです。」
「GMOクラウド Publicにファイアーウォールがありセキュリティー面でも堅牢であることや業界内の事例などの資料を提出していただいて、お客さまを説得しました。」
「また、海外のクラウドサービス事業者だと、有事が起きた際のデータの所有権などは、海外の法律が適用されてしまう可能性があります。業務システムを扱う以上、そのようなリスクを避ける上でも、国内事業・国内データセンターのGMOクラウドが最も適したクラウドベンダーだったのです。」
-実際にGMOクラウドとのビジネスが始まって、どのような効果がありましたか?
滝澤さま 「最も大きかったのは、新規案件を劇的に獲得できるようになったことです。インフラ環境として、GMOクラウド PublicやGMOクラウドVPSなどパッケージでサービス提供をしていますが、「Wagby」や「MicroWebServer」では、物理サーバーでは1件しか獲得できなかったのが、ここ2・3年で10件程度の契約を獲得しました。 」
「「Wagby」や「MicroWebServer」では、製品のコンセプトに注目してくださるお客さまが多いのですが、問題は稼働環境が用意できないことでした。おおよそどのような案件でもシステム構成としてAPサーバー1台、DBサーバー1台が必要です。しかも開発期間を短くして、導入コストも削減したいという要望に対しては、物理サーバーに比べ、初期導入が手軽でセットアップの時間が短縮できるクラウドサービスが適しています。
これは「Wagby」や「MicroWebServer」に限らず、スクラッチ開発案件でも同様です。」
株式会社
ソフトウェア・
パートナーさま
企業サイト
http://www.sp-inc.co.jp/
天井さま 「「Wagby」と「MicroWebServer」を融合させたソリューションも、現在開発を進めています。これも案件化すれば、GMOクラウドを導入しようと考えております。この他のスクラッチ案件でもお客さまに推奨して全く問題なく稼働していますので、今後も引き続きお願いいたします。」
-今後の展望やGMOクラウドに期待することなどがあれば聞かせてください。
滝澤さま 「GMOクラウドは、GMOインターネットのグループ企業ですから、インターネット環境のことに関しては、GMOクラウドを窓口にして各グループ企業のサービスを受けることができます。DNS取得や、SSLサーバー証明書なども、1つのシステムを導入するという観点で全て対応してくださるのは、他社にないメリットですね。しかも弊社にとっては、請求が一本化できて事務処理を簡略化することができるなど、管理部門への負担軽減も図れます。今後もこのようなサービスの強化を図っていただくことを期待しています。」
天井さま 「これまではお客さま側でサーバーを用意していただくのが一般的だったのですが、GMOクラウドをサービスメニューに入れる事で、弊社の業務の質も変わってきたと実感しています。運用保守と初期構築でかなりの売上げが上がるようになってきていますので、この流れを加速していきたいですね。」
-お忙しいところご協力ありがとうございました。
会社名 | 株式会社ソフトウェア・パートナー |
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本社 | 〒162-0065 東京都新宿区住吉町2-11 太田ビル(受付:4F) |
事業内容 | ・業務アプリケーション開発 ・サーバー/ネットワーク構築、運用保守 ・自社プロダクト開発 |
Webサイト | http://www.sp-inc.co.jp/ |
「Wagby」
ノンプログラミングで業務システムを自動生成!
「Wagby」 はノンプログラミングで業務アプリケーションを構築するための開発ツールです。設計書からアプリケーションに必要となるすべてのプログラムコードを完全自動生成するため、これまでの開発方式では達成できなかった、高い開発生産性と保守性を実現します。
「MicroWebServer」 スマートデバイス開発ツール
iPad/iPhoneやAndroidタブレット、Windowsタブレット内部でWebサーバーを稼動させるアプリケーション基盤です。オフライン環境でも動作するWebアプリケーションを、簡単に構築することができます。
※製品名および会社名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。
※本インタビューは、2014年6月時点の情報です。