未創システム株式会社さまが提供する「エムアイ・メール」は、企業に対する問い合わせメールを一元管理できるようにすることで、業務の効率化や品質向上をサポートするメール共有・コンタクト管理サービスです。同社では、2012年春よりその基盤システムのGMOクラウド Publicへの移行を進め、6月に全システムの移行が完了したとのこと。今回は、同社の代表取締役である床呂宗一さまに、GMOクラウド Publicへの移行の経緯や、その手応えなどについてお話を伺いました。
クラウド導入による効果
ご利用中のサービス
GMOクラウド Public パックシリーズ
業種
SI・情報サービス/ソフトウェアベンダー
-はじめに、御社が提供しているメールソリューションの『エムアイ・メール』について説明していただけますか。
床呂さま 「弊社はシステム開発を主な事業として活動しているのですが、様々な業種のシステムを手掛ける中で、今後ECビジネスがもっと普及すれば、メールの重要性もどんどん増してくるだろうということを感じていました。そこで、企業におけるメール対応をサポートするために立ち上げたソリューションが『エムアイ・メール』です。これは、お客さまから代表アドレス宛てに寄せられるメールを複数人で一括管理できるようにするクラウド・SaaS型サービスで、企業のビジネスにおいてお問い合わせへの対応漏れや二重対応を防ぐことができます。充実した機能と、直感的に操作できることを意識した使いやすいユーザインタフェース、そして低価格から利用できる点などが大きな特長となっています。」
未創システム株式会社
代表取締役 床呂 宗一さま
床呂さま 「「サービスの提供を開始したのが2010年8月で、GMOクラウド Publicに移行する前は専用サーバーを契約して運用していました。ただ、専用サーバーの場合はすべてのユーザーでリソースを共有することになるため、何かのきっかけで負荷が上がるなど再起動が必要になると、全ユーザーに同時に影響を与えてしまうという問題を抱えていました。そのため、たとえば機能拡張をしたくても、かなり慎重にタイミングを見計らって実施しなければならなかったわけです。インフラというのはビジネスを実現するためのものであるはずなのに、そのインフラ側の都合に合わせてビジネスを調整しなければならないということに強いジレンマを感じていました。」
「それに対して、クラウドであれば仮想サーバーによってうまくリソースを切り分けて、フレキシブルな運用ができるという期待がありました。単に仮想サーバーというだけであればVPSでも同じことは可能なのですが、クラウドの場合にはメモリやディスク容量をハードウェアの制限に依存しないで柔軟に増減できるため、余分なマージンを取っておく必要がなく、状況に応じた最適なスケールを選択できるという点が大きな魅力でした。」
「GMOクラウド Publicを選ぶ一番の決め手になったのはコストパフォーマンスです。採用にあたってはいくつかのサービスを候補に挙げて比較検討したのですが、弊社が目指していた複数仮想サーバーの併用という使い方だと、他社のサービスの料金体系ではどうしても料金が高くなってしまうのです。その点、リソース型クラウドのGMOクラウド Publicは柔軟なサーバー構成が可能で、コストの最適化を実現できました。」
-実際に運用を開始してどんな感触を得ていますか?
床呂さま 「クラウドに移行してからは、トライアル環境用、本番環境用、デモ用、開発用など、用途に応じて仮想サーバーを立てて運用しています。このように仮想サーバーを切り分けることで、本番環境を使われているお客さまに影響を与える心配なく、様々な検証を行えるようになりました。その点が特に素晴らしいと感じています。すでにレプリケーションの検証や、メールの総数が200万件にのぼる運用の検証を実際に行って、問題がないことを確認しています。これまでは本番環境への影響を考慮して、そのような検証を気軽に実施することはできませんでした。」
「パフォーマンスや安定性についても、これまで特に問題は発生していません。その他に、サポートが細やかで、こちらの疑問や要望にすぐに対応していただけるという点にも満足しています。結果的にコストを安く抑えられた上に柔軟な運用もできるようになって、すごく便利に使わせていただいているという印象です。インフラの心配をせずにビジネスに専念できる環境ができたので、GMOクラウド Publicに移行して良かったと感じています。」
-専用サーバーからの移行で何か問題が発生するようなことはありませんでしたか?
床呂さま 「実際にGMOクラウド Publicの利用を開始したのが2012年の春先くらいからで、現在の仮想サーバーの単位で徐々にクラウド側に移行していき、6月からは本番環境も含めたすべてのシステムをクラウド上で運用しています。移行にあたっては、OSを64bitに変更したことと、OSを含めたいくつかのアプリケーションをバージョンアップさせた以外の変更は加えていませんが、特に大きな問題は発生しませんでした。社内での運用方法を大幅に変えなければならなかったということもなく、拍子抜けするくらいスムーズに移行できました。」
-最後に、今後の展望などありましたら教えてください。
床呂さま 「せっかくクラウドによってフレキシブルにスケールアップできるようになったので、まず基本的な部分でもっとユーザーを増やせるよう努力を続けていきます。その上で将来的なアイデアとしては、"エンタープライズプラン"として1台の仮想サーバーを占有できるようなオプションも提供できればと考えています。GMOクラウド Publicであれば比較的簡単に仮想サーバーを増やすことができるので、そのメリットを生かせればいいな、と。その他には、せっかく米国ロケーションがあるので、ロケーションをまたいだレプリケーションなどの活用方法も検討していきたいと思っています。」
ーお忙しいところ、ご協力ありがとうございました。
※本インタビューは、2012年に行いました。
会社名 | 未創システム株式会社 |
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本社 | 〒130-0013 東京都墨田区錦糸一丁目一番5号 Aビル2F |
事業内容 | Web・オープン系のアプリケーション設計・開発 データベース設計・開発・サーバー構築 インフラ設計・構築・運用 |
Webサイト | http://www.misou.co.jp |
「エムアイ・メール」
エムアイ・メールは、企業の代表アドレス(info@~,support@~,sales@~)宛てに届けられる大量のお問い合わせメールを一元管理し、複数の担当者によって共有・対応することができるメール共有・コンタクト管理システムです。業務の大幅な効率化と対応時の顧客満足度向上を図り、お客さまのITビジネスを成功へと導きます。
※製品名および会社名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。
※本インタビューは、2012年8月時点の情報です。